2013年4月2日火曜日

週刊金曜日3月29日号

女性弁護士の座談会が掲載されていました。おもしろかったので紹介です。

タイトルだけ拾ってみますと

「法曹界の困った男たち 女性弁護士匿名座談会」

・弁護士会の「人権」は男性の人権 「ジェンダー研修」必要な法曹界
・プライドは高く 品性は下劣 セクハラし放題のおやじ弁護士
・「可哀想な女性」でないと勝てない 性犯罪の被害者が「明るい」と不起訴
・ポルノ小説みたいな準備書面 教科書はアダルトビデオ?
・能力低くても収入は高い 大きな事件は男性弁護士にまわされる


「事例で学ぶ 司法におけるジェンダーバイアス」(明石書店、東京第二弁護士会両性の平等に関する委員会/司法におけるジェンダー問題諮問会議)

という本があったのを思い出しつつ読みました。

出てくる事例を読むと、これ、事件が発生した直後に聞いたことがある話だなあと思うのもありました。

自分自身はあそこまできわどいセクハラはなくて、

「いつになった子どもを生むの」
「生んだらさすがに働くのやめるよね」

などと言われたことがあった程度です。

ポルノ小説みたいな準備書面の話はよくわかりました。
供述調書でも見たことがあります。
そんな作文にするんだな、と担当者のセクシャルな感性がわかってしまった瞬間でもありました。

性犯罪の事実認定のための調書なんて、もっとたんたんとした内容でいいじゃないと思ってしまいます。

最後の「大きな事件は男性弁護士にまわされる」は、うーん、わたしにはよくわからない。


書かれていないのは、出産となると事務所を追い出されて、弁護士登録を抹消するしかない女性弁護士たちの話。
子どもを生んで育てながら仕事を続けるのは、弁護士も大変です。
資格があるから復職はできるだろうけども、今の時代なら復職も簡単ではありません。