2009年6月10日水曜日

議員の男女共同参画

本日のテレビ朝日系列のスーパーモーニングの「永田町トリビア」コーナーで,
議員の男女共同参画という趣旨の特集をしていました。

食堂メニューが男性基準
随行スタッフと勘違いされる
男性ばかりのなかで発言しにくい

という実情が述べられ,その後,自民党と民主党における,党から女性議員へのアドバイスが紹介されていました。

(自民党)
厚化粧をしない
お母さんというイメージを大事に
装飾品をあまりつけない

(民主党)
泣くときはトイレで
どならない
ブランド品は禁止


民主党の「泣くときはトイレで」と「どならない」は自分でも気をつけねばと思っているところですが
「お母さんというイメージを大事に」には,愕然としてしまいました。
政治の現実として,確実なイメージ戦略なのでしょうが,まだ「お母さん」なんだ。


随行スタッフと勘違いされるという点は,うなずいてしまいます。
私も警察署に接見に行くと,警察官に
「あ,一般面会の時間は終わりましたよ」
と,声をかけられることがあります。
弁護士バッジをつけていても弁護士だと認識してくれない。
最近は顔を覚えてくださったようで,そういうことも減りました。

行政機関等に電話で問い合わせなどしたときも,女性の声で判断されたのか
「事務員の方ですか?」「弁護士本人ですよ」というやりとりをしたことも何度もあります。

慣れてもらうまでは,仕方がないことです。
ただ,「女性だから事務員」と思う方が,そもそも事務員の仕事の専門性を理解してくれているのか,そのあたりは疑りたくなります。

「県内初の女性●●」といった記事がもはや出なくなる時代がはやくきますように。

2009年6月8日月曜日

【離婚事件】うつ病治癒可能性と婚姻関係の破綻

別居して長い時間が経過すると、関係の回復は次第に難しくなっていくと思うのですが、名古屋高裁で興味深い判決がでていました。

別居から3年3ヶ月の夫婦について、妻のうつ病が治癒し、あるいは妻の病状について夫の理解が深まれば婚姻関係は改善することも期待でき、いまだ破綻しているとまではいえないとして、夫の請求を認容した原判決を取消し、請求を棄却した事例
【名古屋高裁平成20年4月8日判決(家裁月報61巻2号241頁)】

別居期間だけで婚姻関係が破綻したとは認定せず、

夫が離婚を考える原因となった妻の言動はうつ病の影響を受けたものである可能性があるのであるから、妻の治癒を待ち、妻の病気の影響を取り除いた状態で、夫に妻と子どもとの今後の家族関係、婚姻関係に向き合う機会を持たせることが相当

としています。

妻が苦悩した原因は「嫁いびり」にあるようで、
妻側の代理人は「姑が嫁いびりをし、その結果夫婦に不和が生じた場合であるから、姑による嫁いびりは、夫の有責性として評価されるべき」と主張しています。
ただし、名古屋高裁は破綻していないと結論づけたため、有責性判断に関わる事情となる「嫁いびり」についての事実認定はしていません(原審では詳細に認定をしています)。

なお、本件では次の事情がありました。
・婚姻期間6年
・別居期間3年3ヶ月(27歳~30歳)
・未成熟子あり


…病気さえ理解できれば、心を傷つけた言動を許し、かつ、再び愛せるのかと問われると、正直疑問は感じます。そうなるかもしれないし、そうならないかもしれない。
まあ、「法的な離婚請求を認めるか否か」という判断の中での言及に対し、現実からのつっこみを入れても仕方ないところなのですが。                                          

2009年6月5日金曜日

サザエ

サザエをいただきました。
仕事が終わった後,調理。

オリーブ油をたらし,刻んだにんにくをふりかけて,壺焼き。
醤油でなくともなかなか美味しい。

それでもまだ余っていたので,
残りはサザエごはんに。

サザエをゆでて,ワタと身にわけて,身をきざむ。
ワタをすりつぶして,ゆで汁に溶かし,炊飯器に。
醤油・日本酒・みりん・昆布で味付け。

磯の香りがします。
気が抜けない仕事が続いていますので,お酒は飲まないでいますが
ワタの苦みはビールにぴったりと思われます。

寝る前に北九州成年後見センター「みると」を視察した方々のレポートを読む。
後見制度にこれだけの可能性があるのかと感嘆。